Céline(セリーヌ)とClaire(クレール)・・・・・・Cで始まる2人のパワフルな女性デュオ、Délinquante(デランカント)。
ソメイヨシノから八重桜へと、ピンクの色彩が鮮やかに移り変わる東京で、彼女たちが日本での初演奏を披露した。初日は、渋谷のサラヴァ東京(SARAVAH東京)。
アコーディオンの音が鳴り始めたとたん、胸がキュンとしめつけられるような感覚になる。
それはまるでタイムマシンのようで、音にあわせて感受性だけがこども時代にタイムスリップするような感じだ。「どうしてうまくいかないの?どうしてすれ違ってしまうの?」。アコーディオンの音色が、そんなふうに聞こえてくる。その音色に、セリーヌとクレールの深みのあるフランス語が重なっていく…… ああ、なんてメランコリック。
でも、その根っこにあるのは、人と人との関わりの中にある、「希望」や「救い」だ。
“Au bout
du tunnel, il y a toujours la lumiére “(トンネルが終わると、必ず光がみえる)というフランスのことわざを思い出す。彼女たちが信じる先には、いつだって光がある。
彼女たちの音楽はもちろん、くるくる変わる豊かな表情もすてき。セリームもクレールも、小さなこどもを育てる母親という一面を持っているからだろうか。パワフルで、あったかくて、どっしりとした余韻があって、アコーディオンの哀愁に浸った後に、ほっとした安堵感が残る。
クレール(左)とセリーヌ(右)。
(2017年4月19日SARAVAH東京にて撮影)
<公式サイト>
Délinquante(デランカント) フランス語
<本ブログ内リンク>
『パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー 永遠の3秒』その2
監督によるトークショー
このトークショーで、ドアノーの孫娘であるドルディル監督が、「祖父がピエール・バルー氏と親交があり、日本を訪れる話が出たことがある」と語っていました。この、ピエール・バルー(Pierre Barouh)氏が立ち上げたのが、SARAVAH(サラヴァ)という、フランス最古のインディレーベルです。そして、その精神を受け継ぎ、出演者たちが思い切り冒険をしながら発表できる場として誕生したのが、”SARAVAH東京”です。
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