フランス映画祭 2017が始まる(Festival du film français au Japon 2017)
フランスで『カンヌ映画祭』が終わると、日本ではフランス映画ファンにとって外せない、もうひとつの映画祭が始まる。『フランス映画祭(Festival du film français au Japon)』は、日本の梅雨の時期を彩るイベントとして定着した。
26回目となる今年は、カトリーヌ・ドヌーヴが2度目の団長として来日。昨年団長をつとめたイザベル・ユペールの再来日も嬉しい。そんな華やかな女優たちは、今年のフランス映画祭でどんな活躍をするのだろう……
フランス映画祭2007のレッドカーペットを歩く、カトリーヌ・ドヌーヴ団長
© Mika Tanaka
オープニング作品『The Midwife (英題) 』(Sage femme)は、タイトルの通り、助産師が出演する物語。カトリーヌ・ドヌーヴとカトリーヌ・フロという、2人のカトリーヌの共演が楽しみ。『愛を綴る女』(Mal de pierres) では、『嵐が丘』のような激しい恋を夢見る女性をマリオン・コティヤールが熱演。『エル ELLE』 (Elle)は、『氷の微笑』で知られるポール・ヴァーホーヴェン監督が、イザベル・ユペールを主演に迎えたサスペンス。
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『パリは今夜も開演中』(Ouvert la nuit)
© Pascal Chantier
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本映画祭の全12作品のうち、2作品に出演しているオドレイ・トトゥにも注目。『パリは今夜も開演中』(Ouvert
la nuit)では、きびきびとしたパリジェンヌ役で登場する。オドレイと共演(競演?)するのが、若手女優・サブリナ・ウアザニオ。オドレイと対称的なキャラクターがとてもチャーミング。女優たちも魅力的だけれど、このコメディをさらにコミカルにしているのが、日本人の「ダザイ」だ。彼の辞世の句(日本語)をお楽しみに。
映画の中で「日本人は働き過ぎ、だから自殺率が桁外れだ」という台詞がさらりと出てくるけれど、実はこの台詞こそ、この映画のテーマであり、監督からのメッセージじゃないか、と感じてしまう。『パリは今夜も開演中』(Ouvert la nuit)は、今回の映画祭で唯一の日本未配給作品でもあるので、この機をどうか逃さないで!
<本ブログ内リンク>
フランス映画祭2016が始まる
フランス映画祭2016上映作品(イザベル・ユペール出演)
『アスファルト』その1(Asphalte)
<公式サイト>
フランス映画祭2017
期間 2017年6月22日(木)~6月25日(日) ※全4日間
会場 有楽町朝日ホール(メイン会場・有楽町マリオン11F)
TOHOシネマズ 日劇(オープニング会場・有楽町マリオン11階、レイトショー会場・有楽町マリオン9F)
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