戦争の世紀とも言える20世紀が終わってから、18年ほどが経ちました。
21世紀は、よりよい時代に変わったのでしょうか。
20世紀の4分の1ほどを全エネルギーでかけぬけたこの人、バスキアは、今の世界をどのように思い、どのように語るのでしょうか。
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『バスキア、10代最後のとき』
(原題:Boom for
Real: The Late Teenage Years of Jean-Michel Basquiat)
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©2017 Hells Kitten Productions, LLC. All rights reserved.
LICENSED by The Match Factory 2018 ALL RIGHTS RESERVED
Licensed to TAMT Co., Ltd. for Japan
Photo by Bobby Grossman
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若きニューヨークのホームレス、ジャン=ミシェル・バスキア。
彼にとって、身の周りにあるすべてのものがアート作品の素材だった。
冷蔵庫、洋服、ダンボール、そしてゴミ……
これはこどものいたずら?
それとも、唯一無二の芸術?
これだけは、はっきりとしている。
彼の作品には、彼の生きた時代がはっきりと刻み込まれているということ。
バスキアの元恋人、アレクシス・アドラーが大切に保管していた彼の作品や写真をもとに、サラ・ドライバー監督がこのドキュメンタリー映画を創り上げた。ドライバー監督自身もまた、生前のバスキアを知る人物のひとりだ。
そこで語られるのは、バスキアという人物の感性。そして1970年代から1980年代にかけてのニューヨーク。時代の模様が映画から透けて見える。
チャーリー・パーカー、ジミ・ヘンドリクス……彼は自分が憧れた先輩たちのもとへと、27歳で旅立っていった。
彼が、麻薬の力を借りなければ生きていけなかったのはなぜだろう?
輝ける才能はなぜ、あまりにも早く散らなければならなかったのだろう?
才能溢れる芸術家が薄命なのは、彼らの豊かすぎる感性ゆえか?
そんなことではないのではないか、と思う。「社会」に、芸術家の才能を大切にするだけの仕組みがないからではないかと。
アメリカ社会がバスキアというアーティストを失わずに21世紀を迎えていたら……
今とは少しだけ違う世界が存在したような気がする。
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<本ブログ内リンク>
“ニューヨーク”と聞くと、いつもこの曲とこの映画を思い出してしまうのです。
『ワーキング・ガール』(Working Girl) 、そして”Let the River Run”
<公式サイト>
ジャン=ミシェル・バスキア没後30年記念製作
『バスキア、10代最後のとき』
監督:サラ・ドライバー
出演:ジャン=ミシェル・バスキア アレクシス・アドラー ジム・ジャームッシュ
他
2017年/79分/アメリカ/字幕:石田泰子
提供:バップ
配給・宣伝:セテラ・インターナショナル
宣伝協力:テレザ