写真家:野辺地ジョージさん(Encounter with George Nobechi) その1
フクロウの赤ちゃん。
駅のホームに降る雪。
懐かしくて、微笑ましい。都心にいながら、何かほっとした気分に包まれるのは、いったいなぜだろう……
青山一丁目から徒歩約5分ほど。赤坂郵便局を右に少し先を歩くと、その通り沿いにカナダ大使館はたたずむ。
1階で身分証を提示し、セキュリティチェックを行った後、長いエスカレーターを上る。上り切ったところが4階(ロビー階)。視界の先に東京タワーが見える。右側のガラス張りの入口に入り、エレベーターで地下2階まで下る。そこには、静謐な空間が広がり、私たちを歓迎してくれるのを感じ取れる。
カナダ大使館にある高円宮記念ギャラリーで2024年1月19日から開催されている『やまびこ:野辺地ジョージ写真展 』を訪れた。
野辺地ジョージさんは、東京生まれ。父はカナダ人、母は日本人。成人してから金融業界に進み、東京とニューヨークで活躍したが、写真家として新たなスタートを切る。カナダや日本を旅しておさめた数々の写真は、2つの国のそれぞれの魅力を気づかせてくれながら、どの国にも必ずある普遍的な何かを教えてくれる。
ジョージさんを幼い頃から知る人は、彼をこのように表現する。
「日本語には”ハーフ”という言葉があります。でも、ジョージには、ハーフではなく”ダブル”という言葉を使いたい」
2つの国をルーツに持つということは、2つの誇りを持つということなのかもしれない。父の愛と母の愛をしっかりと受け止めたであろう彼の魂が選ぶ被写体は、だからこそこんなにも愛おしいのだと感じる。
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写真提供:野辺地ジョージ |
<展覧会概要>
『やまびこ:野辺地ジョージ写真展 』
日時:2024年1月19日 (金)~ 5月 10 日 (金)
10:00〜17:30(最終入場 17:00)
休館日:土曜日、日曜日、2月12日 (月) 、3月29日 (金)
4月1日 (月) 、5月3日 (金) 、5月6日(月)
場所:カナダ大使館高円宮記念ギャラリー
(東京都港区赤坂7-3-38 地下鉄「青山一丁目」駅より徒歩5分)
入場: 無料
政府発行の写真付身分証明書(運転免許証、パスポート等)を持参のこと。
カナダ大使館高円宮記念ギャラリーの公式サイト
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