「世界難民の日」に思う(World Refugee Day)
今日、6月20日は、国連が提唱する「世界難民の日」(World Refugee Day)です。
日本は難民の受け入れに消極的な国と言われています。政府レベルで考えるそれは間違いなく、その状況を変えるのは簡単ではありません。また、個人的に難民を受け入れたいと思っても、さまざまな事情で受け入れられる状況にない人たちも数多くいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな私たちにもできることがあります。「難民の人たちを知ろうとすること」です。なぜ自分の国に住むことができなくなってしまったのか、それを知ることはもちろん大切です。
でも、大切なことはそれだけではないと思うのです。
彼らが好きな食べ物は何なのか、何色が好きなのか、将来の夢は何か……そんなことを知っていくことも大切ではないでしょうか?難民ではない私たちも、難民である彼らも、同じ人間です。笑って泣いて、ときには怒ったりすることもあります。そんな目線で理解することを始めてもよいのではないかと思います。
3ヶ月ほど前(2024年3月6日)、東京・青山にある在日カナダ大使館で、カナダ発の映画、『Peace by Chocolate』が上映されました。シリアからカナダへ亡命した、とある家族の実話をもとにした作品です。上映後は、モデルとなったテレク・ハダード(Tareq Hadhad)さんが登壇、観客とのQ&Aが催されました。大切な家族を失い、自分自身の人生設計の変更を余儀なくされ、それでも明るさと穏やかさを失わないその姿に、涙が出そうになりました。この映画は教えてくれます。難民とは、決して憐れみや同情の対象ではないことを。彼らは私たちと対等で、私たちと共に歩む仲間になり得る存在なのだということを。
この日本で、そんな考え方が少しでも広がっていくことを、願っています。
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