『手塚治虫 ブラック・ジャック展』
2025年1月16日(木)、そごう横浜店6階にあるそごう美術館で、『手塚治虫 ブラック・ジャック展』が始まった。2023年10月に東京・六本木から始まったこの巡回展、展示内容は基本的には同じだが、展示の最後で「カミカイ」(神回)として挙げられる3作品のうちの1作は、会場がそれぞれ独自の視点で選んでいる。巡回場所によってキャッチコピーが異なるのはそのためだ。そごう美術館が選んだのは「それを聞きたかった」。このコピーで「このセリフがあるのはあの回だ!」のピンとくる人もいるかもしれない。
今回の会場「横浜」は、ブラック・ジャック にとって大切な場所のひとつ。「港の見える丘公園」が登場するエピソードをはじめ数々のエピソードがテーマごとに展示されていて、懐かしいキャラクターたちとの再会に胸が熱くなる古くからのファンもいれば、作品誕生から50年以上の時を経ても色褪せない魅力に心躍る人もいるのでは。ブラック・ジャックが誕生した頃、作者・手塚治虫はどんな立場に置かれ、どんな心境だったか……ブラック・ジャックの誕生秘話の展示コーナーを歩くと、なぜブラック・ジャックがこんなにも多くの人に愛され続けているのか、その理由がわかるような気がする。
ヒューマニズムに溢れた偉大な作品『ブラック・ジャック』は同時に、子供たちが思い切り楽しめる、遊び心いっぱいの「マンガ」だった。わくわくしながら、ときにハラハラドキドキしながら夢中になる子供たちの姿こそ、作者が最も大切にしていたことだったのだろう。
******展覧会情報************
会場:そごう美術館
(横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店 6階)
会期:2025年1月16日(木)~ 2月25日(火)
開館時間:10:00~20:00 (入館は閉館30分前まで)会期中無休
※そごう横浜店の営業時間に準じ、変更になる可能性あり。
入館料(税込):一般:1,600円/大学生・高校生:1,400円/中学生以下:無料
※障がい者手帳提示の場合は、付添者1名を含め無料
問い合わせ:045-465-5515
関連サイト: https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/
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