2025年10月18日土曜日

『ヒポクラテスの盲点』 (2025年日本)

 10月はピンクリボン月間。乳がんの早期発見、早期治療普及のため、さまざまなキャンペーンが世界中で開催されています。

自分の体を大切にするとことは、正しい知識を知ることから始まります。

今から4年前に始まった新型コロナウイルスワクチンに関する情報を、私たちはどれだけ正しく知ることができたでしょうか?接種するかしないかを、自分の意志で決めることができたでしょうか?地域によって、職場によって、環境によって、さまざまな違いがあったのではないかと思います。私の周りには、接種しないことを堂々と発言する人もいれば、職場の指示で接種せざるを得ない人もいました。接種したくないのにせざるを得ない状況に追い込まれ、死亡に至った人がいるという事実も耳に入りました。

問題は、ワクチンそのものではないと思うのです。日本という国が、自分の体に関することを自分で決めることができる社会となってくれることを願ってやみません。


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『ヒポクラテスの盲点』 2025年日本)

監督:大西 隼 



                                  (C)「ヒポクラテスの盲点」製作委員会 

 

“First, do no harm. “(何よりもまず、害をなすなかれ)


 医学の祖・ヒポクラテスが遺した言葉だ。新型コロナワクチンは、この言葉を遵守することができただろうか? 私たちに盲

点はなかっただろうか?

 

 多くの国で「ワクチン接種は2回から3 回まで」という考えが主流だった中、日本では7回目のブースター接種までが推奨されてきた。1 人当たりの接種回数は、世界第 1 (総接種回数 4 3600 万回)の日本は、世界最大の感染者数を記録する時期もあった国でもある。

 新型コロナワクチンを3回接種し、社内での職域接種の推進役をも担っていた大西隼監督は、とあるきっかけでSNS上でコロナワクチン論争を目にし、「本当のことを知りたい」という思いで映画の撮影を始める。大西監督はテレビマンユニオンのディレクター、プロデューサーであるほか、理学博士という肩書きも持つ。これを記録できるのは自分しかいないという使命もあった。

 コロナワクチンを推奨してきた機関や医師、コロナワクチンの被害者救済に奔走す る医師や科学者たち、コロナワクチンの被害者や家族。2年間にわたる取材には、さまざまな思いがあった。涙、怒り、悲しみ、簡単な言葉で表現しきれないこぼれてしまった「何か」が、映像から感じ取れる。

 データのトリック、忖度、同調圧力、ヒエラルキー……パンデミックは人間の醜い部分を剥き出しにする。ワクチンの登場によって、それがさらに助長されたような気がする。



「事実はグラデーションの集合」と語る大西監督。ワクチンを「善」か「悪」かで二分することなく、議論が日々更新されていくことが監督の願いであり、本作に登場する人たちの願いであると思う。これ以上の被害が生まれないために、私たちが議論を続けられる社会でありますよう。



        

              (C)「ヒポクラテスの盲点」製作委員会 

  


<公式サイト>


『ヒポクラテスの盲点』

https://hippocrates-movie.jp/




 


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