2018年9月19日水曜日

ジェレミー・ギリーさんと会う  その3 


 921日は「国際平和デー」(International Day of Peace)。ピース・デーとも呼ばれます。
 ピース・デーの立役者であるジェレミー・ギリー(Jeremy Gilly)さんから、子供たちへのメッセージを預かりました。

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ジェレミー・ギリーさんと会う(Interview with Jeremy Gilly
その3 ― 子供たちへ贈る言葉 ―

 平和って何だろう?
 それは、「暴力」がない世の中のこと。だから「戦争」っていうものすごく大きな暴力がなくなれば、平和な世の中っていえる。
 
 でも、戦争がないことだけじゃない。みんなが安心して過ごせる世の中が、本当の意味で平和な世の中ということだから。

「世の中の暴力の多くが、家庭で、地域で、学校や職場で起きています」。日本を訪れたジェレミー・ギリーさんはこう語った。

「私たち一人ひとりにできること、それは、日常生活の中で平和を作ることではないでしょうか?」

 家族との間で、会話はあるだろうか?
 学校で、仲間はずれにされている同級生はいないだろうか?
 職場で、孤立している人がいないだろうか?

 こんなふうに、1人ひとりが考えることが平和への第一歩だと。これなら、子供にだってできそうだ。受験勉強や部活で忙しくても、人前に出るのが恥ずかしくても、すぐに始められそうだ。「921日」は平和の日だから、この日をきっかけに始めたらどうだろう?

ジェレミー・ギリーさん(2018年8月31日撮影)


 ジェレミーさんは、こんなメッセージを子供たちに贈ってくれた。

「9月21日は、君たちの日でもあるんだよ。この日を、自己表現の日にしたらどうだろう? 平和について考え、それを表現するんだ。平和についての絵を描いたり、詩を綴ったり……スポーツの得意な子なら、平和のためのランニングをしたっていい。自分を表現するんだ。『平和』という言葉をきっかけに。そして、家に帰ったら、家族にそのことを話そう。自分がどんな活動をしたのかって。そうして語り合って、その日一日、家族で仲良く過ごすんだ。そう、この日は君たちのための日なんだよ」
 
ジェレミーさんは、子供の頃、子役俳優として活躍していた。そんなジェレミーさんは、大人になって、自分の力を平和のために生かそうと決めた。映画の素晴らしさを知っているから、平和のための映画を作った。その映画は、ドキュメンタリー。ジェレミーさん自身が国連を訪れたり、政治家や平和活動家に会ったりして、9月21日を「平和の日」に制定するための流れをつくった。

 だから「9月21日=平和の日」は、ジェレミーさんから届けられる、世界中の子供たちへの贈り物だ。
 
 想像してみよう。
 この日は、可愛らしいうす桃色のまあるい箱に入っている。そして、黄色いリボンで飾られている。1人ひとりが1個ずつ持っている。

 持っているだけじゃもったいない。黄色いリボンをそっとほどいてみたらどうだろう?  

<本ブログ内リンク>

ジェレミー・ギリーさんと会う その1


 
<関連リンク>

ジェレミー・ギリーさんの団体では、子供たちの教育のためにクラウドファンディングを募っています。
くわしくはこちら(英語)


ジェレミー・ギリーさんが監督・出演しているドキュメンタリー映画。

ザ・デー・アフター・ピース(The Day After Peace)


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