2022年8月14日日曜日

『没後40年 ロミー・シュナイダー映画祭』(Romy Schneider)

『没後40 ロミー・シュナイダー映画祭』

 

 クールで端正な顔立ちが、笑ったときにくしゃっとなる瞬間。体格とは印象の違うやや高めの声……ロミー・シュナイダー。1938年、オーストリア生まれ。43年という短い生涯を女優として生きた。アラン・ドロン、ミシェル・ピコリ、イヴ・モンタン、ジャン =ルイ・トランティニャン。共演者たちから鬼気迫る演技を引き出し、自らも「役そのもの」を生き抜いた人だ。

『華麗なる女銀行家』と『サン・スーシの女』では、十代の少年たちと共演する。

愛息ダーヴィットとちょうど同じ年頃だ。『離愁』では、赤ちゃんに向ける瞬間のまなざしが演技とは思えない。あの慈愛に満ちた表情は「女優」ではなく「母親」のロミーだったのではないかと感じた。

もっと生きてほしかった。アヌーク・エーメやカトリーヌ・ドヌーヴのように、年を重ねても女優として生き続けてほしかった、と思う。




©︎1972 STUDIOCANAL


  

 『没後40 ロミー・シュナイダー映画祭』上映作品

 

『太陽が知っている 4Kデジタルリマスター版』監督:ジャック・ドレー

『マックスとリリー』監督:クロード・ソーテ  ※日本劇場初公開

『夕なぎ』 監督:クロード・ソーテ

『離愁 4Kデジタルリマスター版』監督:ピエール・グラニエ
『華麗なる女銀行家 4Kデジタルリマスター版』監督:フランシス・ジロー
『サン・スーシの女』監督:ジャック・ルーフィオ
『地獄』監督:セルジュ・ブロンベルグ、ルクサンドラ・メドレア※日本劇場初公開


 

<本ブログ内リンク>

 

『離愁』で共演したジャン =ルイ・トランティニャンの遺作となった『男と女 人生最良の日々』についての記事です。

 

フランス映画祭2019を終えて

https://filmsandmusiconmymind.blogspot.com/2019/07/2019.html


 

<公式サイト>


 『没後40 ロミー・シュナイダー映画祭』

http://romyfilmfes.jp

 

 

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