『没後40年 ロミー・シュナイダー映画祭』
クールで端正な顔立ちが、笑ったときにくしゃっとなる瞬間。体格とは印象の違うやや高めの声……ロミー・シュナイダー。1938年、オーストリア生まれ。43年という短い生涯を女優として生きた。アラン・ドロン、ミシェル・ピコリ、イヴ・モンタン、ジャン =ルイ・トランティニャン。共演者たちから鬼気迫る演技を引き出し、自らも「役そのもの」を生き抜いた人だ。
『華麗なる女銀行家』と『サン・スーシの女』では、十代の少年たちと共演する。
愛息ダーヴィットとちょうど同じ年頃だ。『離愁』では、赤ちゃんに向ける瞬間のまなざしが演技とは思えない。あの慈愛に満ちた表情は「女優」ではなく「母親」のロミーだったのではないかと感じた。
もっと生きてほしかった。アヌーク・エーメやカトリーヌ・ドヌーヴのように、年を重ねても女優として生き続けてほしかった、と思う。
©︎1972 STUDIOCANAL
『没後40年 ロミー・シュナイダー映画祭』上映作品
『太陽が知っている 4Kデジタルリマスター版』監督:ジャック・ドレー
『マックスとリリー』監督:クロード・ソーテ ※日本劇場初公開
『夕なぎ』 監督:クロード・ソーテ
『離愁 4Kデジタルリマスター版』監督:ピエール・グラニエ
『華麗なる女銀行家 4Kデジタルリマスター版』監督:フランシス・ジロー
『サン・スーシの女』監督:ジャック・ルーフィオ
『地獄』監督:セルジュ・ブロンベルグ、ルクサンドラ・メドレア※日本劇場初公開
<本ブログ内リンク>
『離愁』で共演したジャン =ルイ・トランティニャンの遺作となった『男と女 人生最良の日々』についての記事です。
フランス映画祭2019を終えて
https://filmsandmusiconmymind.blogspot.com/2019/07/2019.html
<公式サイト>
『没後40年 ロミー・シュナイダー映画祭』
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