今日、11月25日は「女性に対する暴力撤廃の国際デー」です。
その言葉を聞いたとき、まっさきに思い浮かんだのが公開中の映画「ゴンドラ」でした。
主人公の彼女たちのようなたくましさとしなやかさはきっと、世界中のどの女性にも備わっている潜在的な能力ではないかと思うのです。
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「ゴンドラ」(Gondola )
監督:ファイト・ヘルマー(Veit Helmer)
彼女たちは決してあきらめない。
権力に屈せず、弱者に優しく、共感することを大切にする。
©VEIT HELMER-FILMPRODUKTION,BERLIN AND NATURA FILM,TBILISI
舞台は小さな村。主人公は山の谷間を行ったり来たりする古いゴンドラ(ロープウェイ)で働く、2人の乗務員。決められたコースを単調に行き来する乗り物の窓越しで、彼女たちはお互いにコミュニケーションをとろうと試みる。はじける若さ、果てしない想像力、そしてたくましい行動力。たじろぐことなく、彼女たちは自由を求める。卑屈になることなく、堂々と生きている。
ジョージア(旧グルジア)南部の「フロ」という小さな村にある実物のゴンドラを用い、ドイツ出身のファイト・ヘルマー監督は詩情溢れる映像をつくりあげた。台詞がないのに、いや台詞がないからこそ、彼女たちは国を超え言語を超えて、私たちの心の中にすっと入ってくるのだろう。
幸せはやってくるものではなくて、自分からつかみとるもの。
彼女たちを見ていると、自分の中で眠っている強さに気づかされる。
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撮影はコロナ禍の2021年。ロケ地に出向いてから3ヶ月後、クルーの数は7人。
スピーディーでコンパクトな撮影がもたらした魔法は、この映画のいろいろな場面にちりばめられているようです。
<本ブログ内リンク>
「パワフルな女子2人の映画」というと、まっさきにこの映画を思い出してしまいます。
「ひなぎく」
https://filmsandmusiconmymind.blogspot.com/2015/10/sedmikrasky.html
<公式サイト>
「ゴンドラ」
配給;ムヴィオラ
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