第79回カンヌ国際映画祭で話題となった作品の1つ『急に具合が悪くなる』。
今日から日本での上映が始まりました。
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『急に具合が悪くなる』(英題:All of Suden)
介護施設長として現場で奮闘するマリー=ルー(ヴィルジニー・エフィラ)と、末期がんで余命半年と告げられた舞台演出家の真理(岡本多緒)。主人公を演じる2人が第79回カンヌ国際映画祭で女優賞に輝き、大きな話題を呼んだ。
国も違う、仕事も違う。接点がまったくなかった2人の女性がパリを訪れた自閉症の青年をきっかけに知り合い、ひと晩語り明かすことで絆を深めていく。「友情」とは少し違う気がする。しかし、フランス語の »amitié » という単語なら、すんなりとはまる気がするのだ。
マリー=ルーが施設で取り入れている「ユマニチュード」は、1979年に誕生したフランス初のケアのメソッド。医療や介護の現場で、1人ひとりの尊厳や権利を守りながらケアを実践するという精神で、イヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティという二人の人物によって開発された。
真理がパリで発表した舞台「Da vicino nessuno è normale. 近づいてみれば、誰もまともな者はいない」に登場するフランコ・バザーリアは、イタリアの精神病院廃絶のために尽力した人物。
イタリアでは1978年に「バザーリア法」という法律が制定され、精神医療に大きな影響を及ぼした。
認知症、精神病、自閉症、がん……この映画では、医療や福祉の現場で耳にするさまざまな言葉が「自由と平等」という言葉に包まれていくようで、映画を身終える頃には、胸のあたりがあたたかくなっていた。
どんな状況の人であっても、生きている限り、尊厳を持ち続けることができる社会であってほしいと願う。
© 2026 Cinéfrance Studios – Arte France Cinéma – Office Shirous – Bitters End – Heimatfilm – Tarantula –Gapbusters – Same Player – Soudain JPN Partners
監督:濱口竜介
脚本:濱口竜介 ルディムナ玲亜
原作:宮野真生子・磯野真穂著『急に具合が悪くなる』(晶文社)
出演:ヴィルジニー・エフィラ 岡本多緒 長塚京三 黒崎煌代 ほか
フランス=日本=ドイツ=ベルギー合作/196分/
配給:ビターズ・エンド
<公式サイト>
『急に具合が悪くなる』
www.bitters.co.jp/soudain

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