2015年10月24日土曜日

『幸福の黄色いハンカチ』 (The Yellow Handkerchief)


28回東京国際映画祭が、開催されています。
追悼特集『高倉健と生きた時代』では、もうすぐ一周忌を迎える高倉健さん出演のなつかしい名画の上映も。
明日(10/24)に上映される、この作品をご紹介します。

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『幸福の黄色いハンカチ』 (監督:山田洋次/ 1977年日本)


(c)「幸福の黄色いハンカチ」監督/山田洋次(c)1977.2010松竹株式会社


 高倉健さんが演じたのは、愛する妻との小さなすれ違いがもとで、人を殺めてしまった男。彼は刑期を終えるとき、妻に便りを書く。もしもまだ自分のことを待っていてくれるのなら、目印として、家の前に黄色いハンカチを下げてくれ、と。
 
 原作は、アメリカのジャーナリスト、ピート・ハミル(Pete Hamill)の『黄色いリボン』。作品には、こんなメッセージが込められている。

「人は、たとえ過ちを犯してしまっても、すべてを失うわけではない」。
 
 国によって微妙な違いはあるけれど、黄色いリボンには、「愛する人が無事に帰ってきますように」という思いがあるという。2014年、韓国のフェリー・セウォル号の沈没事故のときも、韓国で「黄色いリボン」を用いたキャンペーンが行われたと聞いた。

 このあたたかいメッセージにあふれた作品は、日本に渡り『幸福の黄色いハンカチ』として失敗と挫折を経験した多くの人を励ました。そして次は再びアメリカに戻り、『イエロー・ハンカチーフ』(The Yellow Handkerchief/2008年米)としてよみがえる。

 国が変わっても、人が変わっても、この作品はあたたかい。こどもたちが大好きな「イエロー」という色彩のように。



<関連サイト>
28回東京国際映画祭

http://2015.tiff-jp.net/ja/

東京国際映画祭 追悼特集『高倉健と生きた時代』に関するお知らせ
※『幸せの黄色いハンカチ』は、10月24日(日)10:20より上映開始。

※『幸せの黄色いハンカチ』で高倉健さんの妻役を演じた倍賞千恵子さんの舞台挨拶が、明日『遥かなる山の呼び声』(同日13:20より上映)の上映後に行われる予定です。


 倍賞千恵子さん




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