9月17日から、東京・ユジク阿佐ケ谷で上映が始まったチェコ映画『ひなぎく』は、三連休の間、満席の状態が続きました。
9月30日で上映は終わりますが、急きょ、11月27日から12月9日、同じくユジク阿佐ケ谷で、アンコールレイト上映されることが決まりました。
自由でありそうでなかなか自由になれない今の時代だからこそ、この映画が多くの人に支持されるのでしょうか。
ぜひ、これからを生きる若い人たちに見ていただきたいと思います。
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チェコ・ヌーヴェルバーグ『ひなぎく』その5
(原題:Sedmikrásky/チェコ・スロヴァキア/1966年/75分)
監督:ヴェラ・ヒティロヴァー(Věra Chytilová)
©:State Cinematography Fund |
1950年代。チェコは、旧ソ連の社会主義陣営の中にあり、少しでも抵抗すると「死刑」という道が待っていた。
しかし、1962年頃から、ヒティロヴァーをはじめとする若い世代たちが出現。その抑圧から逃れようとする力が芸術を開花させる。その中のひとつが、 1966年の映画『ひなぎく』だ。
1968年、「人間の顔をした社会主義」をめざす「プラハの春」という改革が始まるが、「チェコ事件」と呼ばれるソ連の軍事介入により、はかなく終わりを告げる。100人以上の死者も出たチェコ事件では、国民はその手に武器を持たず、花を持っていたそうだ。非暴力抵抗だ。
ベルリンの壁が崩壊する30年ほど前の時代のできごとだ。
映画『ひなぎく』が世に出て、もうすぐ50年が経とうとしている。私たちはこの時代より自由になっているだろうか?より成熟した社会に生きているだろうか?
過ちをくり返してはいけないと思う。
そして、時代を逆行してもいけないと思う。
映画に出てくる、お茶目な2人のマリエが、私たちにウインクしながら、そんなことを教えてくれている。
<公式サイト>
映画『ひなぎく』
(※上映に関する最新の情報が、逐次掲載されます)
<本ブログ内リンク>
『ひなぎく その1』
『ひなぎく その2』
『ひなぎく その3』
『ひなぎく その4』
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