2018年8月19日日曜日

『C’est la vie! セラヴィ!』(Le sens de la fête)

C’est la vie! セラヴィ!』(原題:Le sens de la fête

© 2017 QUAD+TEN / GAUMONT / TF1 FILMS PRODUCTION /
 PANACHE PRODUCTIONS / LA COMPAGNIE CINEMATOGRAPHIQUE


  フランス映画の魅力のひとつが、「多種多様な登場人物」だ。
  出身地が違う、肌の色が違う、宗教も違う。年齢もさまざま。
  だから摩擦がすごい。一方で、力を合わせたときのパワーもまたすごい。
  この映画もまた、多種多様な登場人物がぶつかり、手を取り合い、半端ないエネルギーを発している。この映画の主人公、マックス(ジャン=ピエール・バクリ)は、ベテランのウェディングプランナー。仕事をはじめて30年あまり、そろそろ引退をと考える矢先、17世紀の城を会場にしたウェディングパーティーを手がけることに。やたら注文が多い新郎、口の悪いバンドボーカル、写真を撮らずに女性と料理をひたすら追いかけるカメラマン、新婦を口説こうとするスタッフ……パーティーの間に次々と問題が勃発、マックスの理性は吹っ飛んでぶち切れる。それでも、パーティーを無事に終わらせる使命のため、マックスはあらゆる手を尽くす。うるさいゲストにダメなスタッフ、どうしようもない登場人物たちを演じる俳優たちの顔ぶれがすごい。ヴァンサン・マケーニュがいる、スザンヌ・クレマンがいる、フランス映画大好きな人にはたまらないキャスティング。
  この映画のアイデアが生まれたのは、2015年11月、パリで同時多発テロが発生した頃だ。
  不安と悲しみに押しつぶされそうな人々のために、エリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュの監督コンビは「お祭り騒ぎのような雰囲気で」「思い切り笑える映画」をつくろうと思い立った。最初から最後まで、笑っていられる良質のコメディ映画は、あなたをきっと元気にしてくれるはず。

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Cest la vie! セラヴィ!』は、フランス映画祭2018のオープニング作品としても上映され、エールフランス観客賞に輝きました。


オリヴィエ・ナカシュ監督
(フランス映画祭2018会場にて撮影)


エリック・トレダノ監督
(フランス映画祭2018会場にて撮影)


 本ブログ内リンク>

『フランス映画祭2018』 速報 その1

<公式サイト>

C’est la vie! セラヴィ!』

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