『ジェラール・フィリップ 生誕100年映画祭』その2
罪を犯す若者たち、その後ろ姿…
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映画の中で、ジェラール・フィリップが演じる主人公はさまざまな罪を犯す。『ジュリエットあるいは夢の鍵 / 愛人ジュリエット』( 原題:Juliette ou la Clef des songes)では、恋人を喜ばせるために、『美しき小さな浜辺』(原題:Une si jolie petite plage)では、自分自身の心を守るために。前者は幻想的に、後者は自然主義的に人の業(ごう)を描いていく。
罪は罪である。しかし、ジェラールが演じる罪人(つみびと)には哀愁が漂い、その背中を見てしまうと、罰ではなく慈悲を与えたくなってしまうのだ。彼が真の役者であると感じるのは、彼だけが表現できる”詩的な哀愁”ゆえかもしれない。
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『ジェラール・フィリップ 生誕100年映画祭』その1
いい夫婦の日に寄す
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<公式サイト>
『ジェラール・フィリップ 生誕100年映画祭』
http://www.cetera.co.jp/gerardphilipe/
配給:セテラ・インターナショナル