今日、9月3日は、ドラえもんの誕生日。
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ドラえもん『ぼく、桃太郎のなんなのさ』
こどもの頃に読んで、いまだに覚えているひとつがこのエピソード。
のび太たちがタイムマシンで過去に向かい、「鬼」がいると伝えられる島を訪れると、その鬼の正体は、嵐に遭い、日本に流れ着いたヨーロッパの船乗りだった。
鼻が高く、目も髪の色も違う大男は、当時の日本人にとっては恐ろしい怪物のようにうつったんだろう。
村人は、自分たちの身を守るために石を投げた。そして船乗りもまた、村人たちを威嚇するために恐ろしいいでたちで身を包んだ。自分の身を守るために。
故郷の家族を思いながら、誰にもその孤独をわかってもらえなかった彼を思うと、今になっても涙が出てしまう。
いちばんの弱者は彼だったのに、どうして村人たちは自分たちが弱者だと思ってしまったんだろう。ちょっとした誤解が人と人との対立を生むのなら、その誤解さえ解ければいい。それだけのことなんだ。
対立ばかりのこの時代、「誤解を解くためのグッズ」は、ドラえもんのポケットではなく、私たちの心に中にあるのだと思う。「鬼」が私たちの心の中に存在するのと同じように。
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2015年は、『ドラえもん映画35周年』の年であり、そして、第二次世界大戦が終わってから、70年の年でもあります……
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