今日は、2015年9月11日。
ニューヨーク同時多発テロから14年が経ちました……
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映画の中のこどもたち その3
『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』 (原題:Boychoir/
2014年/アメリカ)
神様はいるか、いないか?
そう聞かれると、「いるんじゃないかな」と答えると思う。
そして、こうも考える。
神様っていうのは、直球のストライクより、変化球が好きなのかな、と。
『Dearダニー 君へのうた』では、ADHD(多動性障害)の女の子ホープ(ジゼル・アイゼンバーグ)が、のびのびと教育を受けられる権利を手に入れた。それを後押ししたのは、「金」だった。ああ資本主義社会だなあ、と当たり前のことだけど、ため息が出る。
そして、この映画の主人公ステット(ギャレット・ウェアリング)も、大きなお金が、彼の才能を開花させるための手助けをした。
きっかけは、母親の死。人生は、なんて悲しい皮肉に満ちているんだろう。
でも、この映画は、こんなことも教えてくれる。
こどもが健やかに育ち、あふれんばかりの才能が開花するには、周りの大人たちの絶え間ない見守りと支えが不可欠だということも。
それは、金だけの力ではどうにもならない。必要なのは、「愛」の力だから。
© 2014 BOYCHOIR MOVIE, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
©Myles Aronowitz 2014
ダスティン・ホフマン、キャシー・ベイツなど、ハリウッド映画で活躍する役者たちが、劇中でステットを支える。すごくドライに見えるし、角度を変えてみるとすごくウェットにも見える。厳しさと優しさのバランスが、天秤のようにカタカタと揺れているように感じる。いちばん地味かもしれないけど……スティール校長を演じたデブラ・ウィンガーに特に大きな拍手を。この人の存在がなければ、この物語が始まることはなかった。
思春期のうつろう少年の心は、ガラス細工のようにきらきらしていて、それゆえにこわれやすい。”ボーイ・ソプラノ”の繊細な声のように。そんな少年たちの心を支える大人の存在が、少しでも増えてほしい。そして、自分もその1人でありたいと思う。
© 2014 BOYCHOIR MOVIE, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
©Myles Aronowitz 2014
<本ブログ内リンク>
映画の中のこどもたち その1
『バレエボーイズ』(Ballettguttene)
映画の中のこどもたち その2
『Dearダニー 君へのうた』(DANNY COLLINS )その2
<公式サイト>
『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』
http://boysoprano.asmik-ace.co.jp
出演:ダスティン・ホフマン
ギャレット・ウエアリング
キャシー・ベイツ
デブラ・ウィンガー
ジョシュ・ルーカス
エディ・イザード
ケビン・マクヘイル 他
提供:アスミック・エース/ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
配給:アスミック・エース
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