スター・ウォーズシリーズのスピン・オフ『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の上映が日本で始まりました。
そしてその1週間前に始まった『ブリグズビー・ベア』には、あの、ルーク・スカイウォーカーが……
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『ブリグズビー・ベア』(原題:Brigsby Bear)
マーク・ハミル。
かつて、スター・ウォーズシリーズの要となる青年、ルーク・スカイウォーカーを演じた彼が、この映画でひとりの青年ジェームズの父親・テッドを演じている。
「忘れるなよ、いつも強くあれ」
© 2017 Sony Pictures Classics. All Rights Reserved. |
彼がひげもじゃの顔で言っているこの台詞が違和感なく聞こえるのは、スター・ウォーズシリーズの影響だろうか。
スター・ウォーズではかつてヒーローを演じ、最新のシリーズ(エピソード8『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』)では師匠のオビ・ワンやヨーダのような貫禄まで備えていた彼がこの映画で演じるのは、人の道を外した愚かな父親だ。
愚かな父に、天は相応の罰を下す。
それでも、それでもと思う。
美しい赤子を抱いたとき「自分のすべてを与えたいと思った」と語るテッドの目はきらきらと輝いていて、そこに嘘は感じられなかった。
そして、テッドのもとで育ったジェームズは天真爛漫で、正直で、大人たちが一度は捨てた夢を拾い、持ち主のもとへ届ける。
人生、なるようにしかならない。NHKの朝ドラに出演する少女漫画家、秋風羽織先生(豊川悦司)もこう言っていた。「人生とは一方通行だ。引き返すことはできない」と。
過去へ戻ることができなくても、時間はいつでも私たちのところに「未来」という贈り物を届けてくれる。
テッドの過ちが完全に償われる日がいつか来ますように。
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映画の冒頭シーンを観て、『プラスチックの中の青春』(The Boy In The
Plastic Bubble)という作品を思い出しました。
<公式サイト>
『ブリグズビー・ベア』
© 2017 Sony Pictures Classics. All Rights Reserved. |
6月23日(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか公開
2017/アメリカ/カラー/97min/© 2017 Sony Pictures Classics. All
Rights Reserved.
提供:ソニー・ピクチャーズ
エンタテインメント/配給:カルチャヴィル
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