今日(7月11日)から、劇場公開も始まりました。
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フランス映画祭2015 その2 『ボヴァリー夫人とパン屋さん』トークショー
- 官能的な、フランスの牧歌的風景-
“フランス”と聞いて、まっさきにどんな風景を思い浮かべるだろう?
エッフェル塔にセーヌ川、カフェでおしゃべりを楽しむ人たち……そんな都会的なフランス? それとも、この映画のような牧歌的な風景?
フランスという国は、パリのような都会から農村や漁村に至るまで、官能的な空気が漂っているような気がする。
フランス・ノルマンディー地方を舞台にしたこの映画も、ものすごく官能的。主人公のジェマ・ボヴァリー(ジェマ・アータートン)の計算ずくでないさりげない仕草から、田舎の牧歌的な風景に至るまで「生きることは官能を謳歌すること」と言っているようで、うっとりとした気分になる。
© 2014 – Albertine Productions – Ciné-@ -
Gaumont –
Cinéfrance 1888– France 2 Cinéma – British Film Institute
配給:コムストック・グループ
7月11日(土)より、シネスイッチ銀座ほか全国公開
原作の『ボヴァリー夫人』を「林檎の木の下に立っているのに梨を欲しがる」どの時代にも存在する普遍的な女性としてとらえたフォンティーヌ監督。彼女はこのフランスの代表的な文学作品に、イギリスっぽいブラックユーモアのスパイスを振って、新しいドラマを完成させた。
フランス映画祭2015の2日目に上映されたこの作品の後、監督のアンヌ・フォンティーヌさんが登壇、観客から熱い拍手で迎えられた。
パン屋のマルタン・ジュベールを演じたファブリス・ルキーニを起用した経緯、彼の人柄などを語った後、ファンの1人から「ルキーニさんもいつかぜひ来日するよう伝えてほしい」と声があがってからのやりとり……
(観客)「では船で」
(フォンティーヌ)「いいですね!それでは、船で(フランスから日本に)移動している間に撮影して、映画をとってしまいましょう。プロジェクトにどなたか出資していただければぜひ!」
会場は拍手であふれた。登壇の始めから終わりまで、フレンドリーで粋な空気を漂わせてくれたアンヌ・フォンティーヌ監督だった。女優出身だからこそ醸し出せる存在感なのかもしれない。
2015年6月27日 有楽町朝日ホールにて撮影
<本ブログ内リンク>
フランス映画祭2015 その1 『エール!』トークショー
フランス映画祭2015が始まる
オープニング作品『エール!』(原題:「La famille Belier」)
http://filmsandmusiconmymind.blogspot.jp/2015/06/2015-6-26-2015-la-famille-belier-3-2014.html
<公式サイト>
ボヴァリー夫人とパン屋さん(原題:Gemma Bovery)
http://www.boverytopanya.com
フランス映画祭2015
http://unifrance.jp/festival/2015/
『ボヴァリー夫人とパン屋さん』(原題:Gemma Bovery)
監督:アンヌ・フォンテーヌ
原作:ポージー・シモンズ
脚本:パスカル・ボニゼー
アンヌ・フォンテーヌ
音楽:ブリュノ・クーレ
出演:ファブリス・ルキーニ
ジェマ・アータートン
ジェイソン・フレミング
ニール・シュナイダー
2014年/フランス映画/カラー/99分
配給:コムストック・グループ 配給協力:クロックワークス
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