今日は8月15日。「全国戦没者追悼式」の中継で、戦後生まれが9割となったことを知りました。ちょうど今、この映画が上映されています。
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『リッチランド』(原題:Richland/ 2023年アメリカ)
“キノコ雲は我が町の誇り”
その「町」とは、原子爆弾をつくるために生まれた町、「リッチランド」。
アメリカ、ワシントン州南部の静かな町の地元高校には、Rという文字の後ろにキノコ雲が壁いっぱいに描かれている。フットボールチームの名前はリッチランド・ボマーズだ。
核燃料生産拠点となった「ハンフォード・サイト」で働く人々のためのベッドタウンとしてつくられたリッチランドは、現在は閉鎖された原子炉の浄化を担う人々が暮らす町となった。住民たちの誇りと不安、被爆3世のアーティスト・川野ゆきよさんとの交流……叙事詩を詠む詩人のようにカメラを静かに回すのは、アイリーン・ルスティック監督。チャウシェスク政権下のルーマニアから亡命した両親を持つ、英国生まれボストン育ちの米国人1世だ。
©︎2023 KOMSOMOL FILMS LLC
この映画を見て、ふと気づいた。自分が「被爆国で育った者」という立場でスクリーンの前に座っていたという事実だ。私自身は戦争を体験していないし、被爆したわけでもない。しかし、毎年8月になると必ず戦争について考える機会が訪れた。高校の夏休みの宿題では「原発はなぜこわいか」を読み、レポートを提出した。地元の百貨店で開催されていた原爆展に、ふらりと立ち寄ったこともある。
日本では戦後生まれが9割になったという。
でも、自分の心に灯された光が、「平和」という言葉を決して忘れることはない。
被爆国で育った自分だからできることを大切にしたいと思う。
<本ブログ内リンク>
『核などいらねぇ』忌野清志郎 その1 (2015年8月11日の記事)
https://filmsandmusiconmymind.blogspot.com/2015/08/blog-post.html
講談師が語る平和 『はだしのゲン』ほか(2016年8月15日の記事)
https://filmsandmusiconmymind.blogspot.com/2016/08/blog-post.html
<公式サイト>
「リッチランド」
https://richland-movie.com/#modal
全国順次公開中
配給:ノンデライコ
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