2016年4月18日月曜日

再) 忌野清志郎 その1 『核などいらねぇ』


2016414日。
九州地方が地震に襲われました。そして、余震の被害がまだまだ続いています。
まっさきに川内原発のことが頭に浮かびました。
どうか、天災である地震で苦しむ人たちに、これ以上の苦しみが襲いませんよう。
原発事故という人災がどうか起こりませんよう。

201411月に執筆したこの記事を再掲載します。

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再)  忌野清志郎 その1 『核などいらねぇ』
 
 2013年3月。
 地震と津波が東日本を襲い、福島第一原子力発電所で事故が起きた。
 そのとき、天国にいる彼は、日本のこの有り様をどんな気持ちで眺めていたのだろうか。

「日本の原発は安全です」
  さっぱりわかんねえ 根拠がねえ(『SUMMER TIME BLUES』より)

 忌野清志郎(いまわのきよしろう)は、こう歌った。2013年よりもずっとずっと前のことだ。
 こんなに素直に、こんなにまっすぐに自分の気持ちを訴えてしまう彼に、人々はどんな思いを抱いたのだろうか。憧れか、共感か、尊敬か……
 彼の声を聴くたび、私はつい涙ぐんでしまう。感動?いや、少し違う気がする。
 なんか切ない。清志郎の声はいつも切ない。

 喉頭がんと闘った清志郎は、2008年に復活ライブで武道館を1万人以上の熱気であふれさせたが、2009年、天国へ旅立っていった。享年58歳。一所懸命に生きる人は、神様に愛されてしまって、だからはやく神様のいる天国へ導かれてしまうのだろうか……もっと生きていてほしかった。そして今、生きている彼の声で「LOVE ME TENDER」をうたってほしかった。

 九州電力川内原発の再稼働が決まった。そして、御嶽山が噴火した……桜島から遠くない場所にあるこの原子力発電所を、誰が「安全」と保証できるのか。
 
ほんの少し考えりゃ オレにもわかるさ(『LOVE ME TENDER』より)

 清志郎はきっと、天国からこう言っているんじゃないかと思う。

ダマされちゃいけねぇ

長生きしてぇな (『LOVE ME TENDER』より)

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