2021年10月29日金曜日

第34回東京国際映画祭が始まる (TIFF2021)



 34回東京国際映画祭が始まる

 フランスの写真家、ロベール・ドアノーが残した数多くの著名人の写真の中に、若かりし頃のイザベル・ユペールの1枚がある。その頃の彼女は30代。パリのカフェで、まっすぐな視線をカウンターの店主に向けている。大きく澄んだ目、きりっとした口元……30年以上たった今もまったく変わっていない。あくの強い映画監督とも、世界に名高い大物監督とも堂々たる演技で渡り合い女優としてのキャリアを築き上げてきたイザベル・ユペールが、明日(20211030日)から始まる第34回東京国際映画祭に向けて来日する。コンペティション部門の審査委員長に就任した彼女は、そして他の審査委員たちはいったいどんな映画に注目するのだろうか。

 コロナ禍のあおりを受け、昨年度は海外からのゲストを迎えることができなかったことを考えると、今年の東京国際映画祭がものすごくかけがえのないものに思えてくる。

文化の灯が消えることのありませんよう。

 

<第34回東京国際映画祭 >

開催期間:20211030日(土)~118日(月)

会場: 日比谷・有楽町・銀座地区 

公式サイト:www.tiff-jp.net

 

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新規感染者の数も減少し、コロナ禍も落ち着いているようですが、こんなときこそ気を引き締めることが大切かと思います。楽しい会話にはマスクを忘れず、手洗いと換気を意識してお出かけください。





 ©Peter Lindbergh, courtesy Peter Lindbergh Foundation, Paris



 



2021年10月3日日曜日

『トーベ』(原題:Tove)

  

「パリ」と「ジャズ」。フィンランド出身の女性を描いたこの映画では、この2つのキーワードが「自由」という香水のトップノートとなっているような気がします。

 緊急事態宣言が解除された今、自由の香りを映像で感じるのもいいかもしれません。

とはいえ、まだまだ油断はできません。感染対策を行った上で、お出かけください。

 

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『トーベ』(原題:Tove 2020 /フィンランド・スウェーデン)

(監督:ザイダ・バリルート)



 © 2020 Helsinki-filmi, all rights reserved


「ヴィヴィカ……」

 目覚めた朝、恋焦がれる人の名前をささやくトーベ(アルマ・ポウスティ)

の表情のなんといじらしいこと。それ以上に切ないのが、すぐそばで聞いている夫、アアトス(シャンティ・ローニー)だ。哲学者でもある彼は「嫉妬」という感情を好まない。自由への妨げとなるからだ。トーベを甘やかすでもなく、つき放すでもなく、離婚した後もトーベとの友情を断ち切ることはなかった……そう、孤独を好むけれど、ムーミンとの友情も大切にするあのスナフキンのモデルとなったのがこの人だ。 アトスの穏やかなまなざしに、見ている私たちまで心癒される。

 

 戦後の爆撃によって廃墟となった部屋をアトリエにし、創作活動に没頭するトーベ。

自由とは、愛されたいという気持ちと引き換えにしなければ、手に入れられないものなのだろうか。もし私がトーベの友人だったら、どんなことがあってもアトスと別れてはダメよ、と言いたかった。余計なお世話とわかっているけれど。


 

 

<本ブログ内リンク>

フィンランドから届けられる、夢いっぱいの物語


『オンネリとアンネリのおうち』

http://filmsandmusiconmymind.blogspot.com/2018/06/onneli-ja-anneli-zodiak-finland-oy-2014.html

 

『オンネリとアンネリのふゆ』

https://filmsandmusiconmymind.blogspot.com/2018/11/onneli-ja-anneli-talvi.html

 

 

 

<公式サイト>

トーベ

http://klockworx-v.com/tove/