憤りを感じるニュースが相次ぐなか、ふと思い出しました。
今日は、ボージョレ・ヌーボー解禁の日。
いろいろとあるけれど、ささやかな幸せを祝福できる時間がある限り、私たちは希望を持って生きることができるのかもしれません。
今日は、ボージョレ・ヌーボー解禁の日。
いろいろとあるけれど、ささやかな幸せを祝福できる時間がある限り、私たちは希望を持って生きることができるのかもしれません。
© ALTER FILMS - TF1 FILM PRODUCTIONS – SND |
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『ブルゴーニュで会いましょう』(原題: Premiers crus)
舞台はブルゴーニュ地方。
頑固一徹、昔気質のワイン醸造家のフランソワ・マレシャル(ジェラール・ランバン)。父に複雑な感情を抱きながらも、父の後を継いでワイン造りに励むが、代々続いたワイナリーは経営不振、買収寸前の危機に立たされている。息子は、自分とは違う道を歩んでパリに暮らし、娘は結婚、ワイナリーは娘婿が継いでいるが、とても手が足りない。妻とは数年前に別れ、孤独な日々を送っていた。そこへ、ワイン評論家として成功した息子のシャルリ(ジェリル・レスペ—ル)が帰ってくる。失われそうなワイナリーを再建するというのだ。ブドウの生産も、ワインの醸造も、シャルリに経験はほとんどない。唯一の支えが、祖父(フランソワの父)が指南してくれたわずかな言葉だ。ワイン造りに失敗すれば、評論家としての自分のキャリアも、思い出がつまった自分たちの畑や家を手放さなければならないという窮地で、シャルリは、バラバラになりかけている家族の絆と、忘れ去られつつある伝統を取り戻そうとする。
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ワインを造る人々は、畑が求めるものを懸命に与え続け、それでも、ときとして天候に努力を奪われる。それでも、裏切られたとは思わず、大地と天の恵みを信じ続ける。ワイン醸造家だけでなく、土に作物を植える人たちなら誰もが知っている神聖な営みを、この映画は私たちに教えてくれる。黄金色のブルゴーニュを、聖地のように描いたジェローム・ル・メール監督。これが、ブルゴーニュでなく、ボルドーだったら、きっとまったく違う物語が生まれたのだろうと思う。おじいちゃんと孫のすてきな関係も、見逃さないで。
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「ガンジーの言葉を知ってる?……最初は無視され、次に笑われ、最後には真似されるんだ」
ある日、ブドウ畑でシャルリが言う、このひとことが印象的です。
監督:ジェローム・ル・メール
脚本:レミ・ブザンソン バネッサ・ポルタル
出演:ジェラール・ランバン ジャリル・レスペール
アリス・タグリオーニ ローラ・スメット ラニック・ゴートリー
アリス・タグリオーニ ローラ・スメット ラニック・ゴートリー
2015年/原題: Premiers crus/フランス/97分/
配給:クロックワークス
私もこの言葉が印象に残りました。
返信削除コルトンにだけ、テントを張るシーンで
「聞いたことがない」
「でもやるんだ」
というのも印象に残っています。
「でもやるんだ」という言葉の力強さ、いいですね。
削除私も大好きです。