2018年7月10日火曜日

『クレアのカメラ』( Claire’s Camera )

 NHKの連続テレビ小説『半分、青い。』で、斎藤工さん演じる映画監督が
「コートダジュール映画祭」の「その視点賞」を受賞していて、思わずクスリ。
カンヌをちょっとだけずらして変換させると、コートダジュールになるのね。


******************************************

『クレアのカメラ』(英題:Claire’s Camera)


© 2017 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved.


 カンヌ…… なんて素敵な響き!
 多くの映画人がめざし、多くのシネフィルが憧れる、南フランスのリゾート地だ。
「カンヌ国際映画祭」(Festival International du Film de Cannes)は、今では映画関係者だけでなく、世界中の人の5月の風物詩となった。そのカンヌ映画祭の裏方で繰り広げられる人間模様を描いたのがこの映画。主人公マニを演じるのは、ホン・サンス監督のミューズ、キム・ミニ。マニと友情を育むフランス女性・クレアを演じるのは、イザベル・ユペール。個性豊かな女優たちが南国の開放的な空気にふれたとたん、キラキラと輝き出す。そして、映画の魔法にみとれているうちに、さらっと終わる。どろどろと描いてもおかしくない感情のもつれを、ホン・サンス監督はこんなにもさわやかに撮ってしまう。何より、カンヌ映画祭の舞台裏まで映画にしてしまうという、その映画愛がものすごく嬉しい。

 カンヌの陽の光、青い海、そして世界中から集まる才能と情熱。まっすぐで明るくて何の汚れもない「映画大好き!」という気持ちの集合体を、パステルカラーの包装紙でラッピングしたような、そんな1本。



© 2017 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved.


**************************************************
豪雨の被害が、これ以上広がりませんよう。
少しでもはやく、少しでも多くの人に笑顔が戻りますよう。



<本ブログ内リンク>

『それから』(ホン・ソンス監督×キム・ミニ主演)
https://filmsandmusiconmymind.blogspot.com/2018/06/the-day-after.html

カンヌ、コートダジュールとくれば、ニースも忘れないで…
ニースを舞台にしたジャック・ドゥミ監督の映画
『天使の入江』
https://filmsandmusiconmymind.blogspot.com/2017/07/la-baie-des-anges.html



<公式サイト>

クレアのカメラ



714日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー

監督・脚本:ホン・サンス


2017/ 韓国/ 69/ 原題:빌링블록  英題:Claire’s Camera 
配給:クレストインターナショナル



0 件のコメント:

コメントを投稿