2018年11月6日火曜日

『ライ麦畑で出会ったら』(Coming Through the Rye)

アメリカの中間選挙が始まります。
夢と希望に溢れたアメリカが、再び世界に戻ってきますように。

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『ライ麦畑で出会ったら』(原題:Coming Through the Rye


©2015 COMING THROUGH THE RYE, LLC ALL RIGHTS RESERVED


 アメリカ・ニュージャージー州のとある一軒家。
 弟が兄に進学の相談をしている。
弟は、兄と同じ高校に進学したいと思っている。しかし兄は名門のクランプトン高校をすすめる。
「ここは男子校だ」。兄のように女子と青春を謳歌したい弟は不満そうだ。
「この学校に行けば女の子にモテるぞ」
 こうして、弟・ジェイミーの全寮制の高校生活が始まる。

 プロローグから、甘酸っぱい香りがいっぱいに漂ってくる。
 高校生活になじめないジェイミーは、『ライ麦畑でつかまえて』に感銘を受け、これを脚本にして上演しようと思い立つ。そして、上演の許可をもらおうと、原作者のサリンジャーに会いに行く決心をする。演劇サークルで出会った同世代の少女・ディーディーの運転する車に乗って、2人はサリンジャーの家を探す旅に出る。
 旅先の広い野原で、トウワタの綿毛が雪のように舞うシーンの、なんと美しいこと!
どこまでも続く道を走る1台の車を見ていると、アメリカにはまだまだ夢も希望もたくさんあるんだ!と、日本に住んでいる自分が嬉しくなってしまうのはなぜなんだろう。

 ジェームズ・サドウィズ監督自身の体験をもとにした、王道の青春映画。
 レモネードを飲んだ後のような、爽やかな気持ちに満たされたい人はぜひ。


©2015 COMING THROUGH THE RYE, LLC ALL RIGHTS RESERVED

<本ブログ内リンク>

爽やかなロードムービーと言えば、ここにも。

『愛しき人生のつくりかた』(Les souvenir)

<公式サイト>
ライ麦畑で出会ったら

監督:ジェームズ・サドウィズ
出演:アレックス・ウルフ
ステファニア・オーウェン
クリス・クーパー
アメリカ/英語/2015年/97


配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES

1027()、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国順次公開

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