2023年11月24日金曜日

『L. G.が目覚めた夜』~ロリエ・ゴードロが目覚めた夜~ (原題:LA NUIT OÙ LAURIER GAUDREAULT S'EST RÉVEILLÉ)

  

L. G.が目覚めた夜』~ロリエ・ゴードロが目覚めた夜~

(原題:LA NUIT OÙ LAURIER GAUDREAULT S'EST RÉVEILLÉ

 

 彼はいったいどんな思いで生きてきたのだろうか?

 タイトルになっているL.G.(ロリエ・ゴードロ)。彼は決して舞台に登場しない。しかし、鎖のように、登場人物たちの心を縛り付けている。

ケベック郊外の小さなまちで育ったミレイユの仕事は、タナトプラクター(死体保存の処理を行う専門家)。どんな悪人も、棺の中で聖人となってよみがえる。彼女の施す演出と装飾によって……彼女がこの仕事を選ぶに至った理由。そこにロリエ・ゴードロの存在があった。

 

彼は、なぜ真実を語ろうとしなかったのだろうか?

将来を約束された16歳の少年が、たった一夜ですべてを失ってしまう。しかし、傷つくのは被害者だけではない。小さなまちの中で、被害と加害が入り混じり、小さなつむじ風のような負の感情がぐるぐると渦巻く。

 

彼が口を閉ざした中にあったものは、何だったのだろう?

強すぎる驚きゆえに、ふさわしい言葉をみつけられなかったのだろうか?

それとも、絶望ゆえの沈黙だろうか?

あるいは……

 

グザヴィエ・ドラン監督が手がけるTVドラマ『ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと』

の原作となったのが、ケベック出身の戯曲作家のミシェル・マルク・ブシャールによるこの戯曲だ。忙しい合間をぬって集まったチームによって織り成される朗読劇は、会場いっぱいに緊張感と情熱がほとばしる。



会場の中で、静寂と情熱が調和する
(トーキョーコンサーツ・ラボ)


 

原題La Nuit où Laurier Gaudreault sest réveillé

作 ミシェル・マルク・ブシャール(Michel Marc Bouchard)

翻訳・演出: 山上優

音楽・演奏: 笠松泰洋

企画・運営: 国際演劇協会日本センター 戯曲翻訳部会

出演:松熊つる松(劇団青年座) 一谷真由美(演劇集団 円)

尾身美詞(劇団青年座) 谷畑聡(劇団AUN

坂本岳大 玉置祐也(演劇集団 円)

 

会場:Tokyo concerts lab.

トーキョーコンサーツ・ラボ 169-0051 東京都新宿区西早稲田2--18

https://tocon-lab.com/access

 

<公演日時>

20231121日(火)1830

20231122日(水)14:00 */ 1800

20231123日(木・祝)1800

20231124日(金)1300* / 18:00

22日(水)と24日(金)のマチネ公演終了後、アフタートークあり


主催 公益社団法人国際演劇協会日本センター

後援 ケベック州政府在日事務所

BS10 スターチャンネル

協力 CEAD  Centre des auteurs dramatiques(劇作家センター、モントリオール)

 

 

 <本ブログ内リンク>

グザヴィエ・ドラン監督作品

「たかが世界の終わり」

https://filmsandmusiconmymind.blogspot.com/2017/03/juste-la-fin-du-monde.html

 

 

<ご参考>

 

TVドラマ『ロリエ・ゴドローと、あの夜のこと』

https://www.star-ch.jp/drama/lauriergaudreault/sid=1/p=t/





 


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