2016年7月15日金曜日

7月14日、フランス・ニースでの悲劇

7月14日、フランス・ニースでの悲劇

『巴里祭』(原題:Quatorze Juillet)という映画がある。
1932年、ルネ・クレマン監督が手がけたトーキー映画だ。
パリの下町を舞台に、花売り娘とタクシードライバーのもどかしい恋が繰り広げられる。
タイトルのとおり、7月14日のフランスの革命記念日が、物語の軸となる。
フランスの人たちにとって、この日がどれだけ大切か、映画を観ていてもいなくても、世界中の多くの人たちが知っていることだ。
夜には花火が上がり、人々が空を見上げる。大人も、こどもも、フランスにいる人たちは誰もがこの花火にさまざまな思いをはせる。

『ポンヌフの恋人』(原題:Les Amants du Pont-Neuf)の花火のシーンも、目をみはる美しさだった。

そんなかけがえのない日が、ある人たちにとっては「人生最悪の日」となるなんて。
多くの人が盛大に祝う日に、愛する人を失った人たちがいるなんて。

フランス・ニースで、大型トラックが人ごみに突っ込んだ。花火の最中だった。
それがテロなのか、そうでないのか、どちらかはわからない。
どちらにしたって、多くの人が犠牲になったことにかわりはない。
犠牲者は大人だけじゃない。こどももいるはずだ。

くやしくて、悲しくて、でも今の自分に何ができる?

去年(2015年)には、シャルリ・エブドの事件があり、パリ同時多発テロがあった。

なぜ、自由と平等の国がこんな思いをしなければならないの。

それでも、「自由と平等の精神」は、簡単に壊されるものではないと、フランスには底力があるのだと、信じさせてください。


天に召された人たちのために祈ります。

0 件のコメント:

コメントを投稿