今日、3月8日(金)は国際女性デー。
餓死すること、戦死することがなくても、苦しい思いをして生きている人たちが数多く存在します。その中には「女性であること」で困難を強いられている人たちも。
「映画」そのものが世の中を変えるわけではありません。
でも、映画が与えてくれる力が、私たちの心に何かを灯してくれるのは確かです。今日から公開されるこの映画もそのひとつです。
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『アバウト・ライフ 幸せの選択肢』
(原題:Maybe I Do / 2023年)
© 2023. FIFTH SEASON, LLC. All Rights Reserved.
ダイアン・キートン。
まっすぐに伸ばした飾り気のない髪は白くなり、顔にはシワも刻まれているけれど、印象は若い頃のまま。過ぎゆく年月をさりげなく受け入れながら、知的な彼女はさらに知恵を深め、素敵な女性になっていた。自然体で生きることはこんなにも素敵なのだと実感。
スーザン・サランドン。
この人は本当に年を取っているのだろうか?と思うことがある。アンチ・エイジングという言葉はこの人のためにあるのかもしれない。「老い」という言葉を一瞬にして吹き飛ばすエネルギーに満ち満ちている。
2人は共に1946年生まれ。対称的な個性を放つ2人が並ぶと、それだけで映像に深みがぐんと増す。
彼女たちが生きてきた時代を想像する……21世紀の今であっても生きづらさを抱える女性がこんなにも多い。そんな今よりもさらに女性たちが生きづらかった時代に女優として生きることに、どんな苦難があっただろうか、と。
この映画を見ていると、2人が出演した過去の映画が次々と思い出される。彼女たちにとって年を重ねることは、女優としてキャリアを重ねること。人生の深みが増すこと……女優に限らず、すべての女性に当てはまることだ。
彼女たちを見ていると。堂々と年を重ねて生きていこうと思えてくる。
© 2023. FIFTH SEASON, LLC. All Rights Reserved.
<公式サイト>
『アバウト・ライフ 幸せの選択肢』
監督・脚本:マイケル・ジェイコブス
製作:ジョナサン・モンテパレ 音楽:レスリー・バーバー 撮影:ティム・サーステッド 編集:エリカ・フリード
出演:ダイアン・キートン、リチャード・ギア、スーザン・サランドン、エマ・ロバーツ、ルーク・ブレイシー、ウィリアム・H・メイシー
2023/英語/95分/原題:Maybe I Do/字幕翻訳:長夏実/配給:AMGエンタテインメント
配給: AMGエンタテインメント
3月8日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
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