フランスで、イギリスで、アメリカで……
「同時多発テロ」という言葉は、いつ死語となるのでしょうか。
「戦争で命を落とす人のいない社会」を、夢物語にしたくありません。
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ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)
Happy Xmas (War Is Over)
12月8日。
この日は何の日?
歴史の授業では、こう教わる。「太平洋戦争が始まった日」。
テレビや新聞で、戦争について多くのことが語られる。
そして同じ日、メディアでは、1人の人物について、多くが語られる。ジョン・レノン(John
Lenon)の命日だから。
ビートルズ世代でなくても、ジョン・レノンのファンでなくても、この時期に流れるこの曲を耳にしたことはあるんじゃないだろうか。
“ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)”
♪ War is over, if you want it ♪
(戦争はなくなる。君が望みさえすれば)
この曲がリリースされたのは1971年。44年が過ぎたけれど、ジョンが願った時代はまだ実現していない。
2001年9月11日、ニューヨークのワールドトレードセンターが、まるで映画のセットのように崩壊した。今では、パリで、ロンドンで「同時多発テロ」という言葉が使われる。どこかの国で内戦は続く。拉致という言葉で泣き濡れる人たちがいる。幼いこどもが命を奪われる事件が後を断たない。
レストランで豪華なディナーを予約するでなく、家で楽しいホームパーティーをするでもなく、黙々と仕事をこなさなければならない人も多いはずだ。
残業で疲れ果て、街の喧噪をくぐりぬけ、何の飾り付けもない閑散としたわが家に帰る企業戦士たちもいる……そんな人たちにこそ、この曲を贈りたい。
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