2015年12月5日土曜日

『エール!』 (原題:La Famille Bélier)


12月3日から、障害者週間が始まりました。ハンディキャップを抱えながらも自分の人生を明るく生きる多くの人々が、映画の世界でも活躍しています。

************************************
『エール!』 (原題:La Famille Bélier


フランスの農家、ベリエ一家は、4人家族。
明るく笑顔に溢れる家族だが、他の多くの家族と違うことが1つある。
家族のうち3人が聴覚障害者で、コミュニケーションの中心が手話であるということだ。
ただ1人、聞くことと話すことが普通にできるのは、長女のポーラだ。ポーラ(ルアンヌ・エメラ)は、父と母、そして弟の通訳として、手話がわからない健常者との会話をつないでいる。
そんなポーラには、すばらしい才能が秘められていた。
—— 「歌」だ。



 © 2014 – Jerico – Mars Films – France 2 Cinéma – Quarante 12 Films – 

Vendôme Production – Nexus Factory – Umedia


やや低めのトーンで情感たっぷりに歌うポーラに、音楽教師のトマソンは、オーディションを受け、奨学金でパリの学校に通うことをすすめる。自分の才能を開花させたいと願うポーラ。しかし、ポーラに頼って生きる家族の思いはまた別だ。何より、父も母も彼女の歌声を聞くことができない。彼女の才能を信じる術もなければ、親として人生を指南することもできない。

聴覚障害を持ちながらも、政治家として立候補する父。
十代の少年少女に、ミシェル・サルドゥ(Michel Sardou)の激しい愛の歌を伝授する教師。
オーディションの後、「いい選曲だったね」とポーラに告げる審査員。

首都パリで、同時多発テロがあったばかりのフランス。でも、この国の人たちの力強さを、この映画がしっかりと教えてくれる。



 © 2014 – Jerico – Mars Films – France 2 Cinéma – Quarante 12 Films – 
Vendôme Production – Nexus Factory – Umedia





<本ブログ内リンク>


フランス映画祭2015 その1 『エール!』トークショー
http://filmsandmusiconmymind.blogspot.jp/2015/06/2015.html

フランス映画祭2015 その3 --来日ゲストが届けてくれた、フランスの風 --
http://filmsandmusiconmymind.blogspot.jp/2015/07/2015_15.html

<公式サイト>

『エール!』
http://air-cinema.net


 © 2014 – Jerico – Mars Films – France 2 Cinéma – Quarante 12 Films – 
Vendôme Production – Nexus Factory – Umedia

0 件のコメント:

コメントを投稿