2017年11月21日火曜日

『エンドレス・ポエトリー』(Poesia Sin Fin) その2


 アル・ゴアさんと旧知の仲であるトミー・リー・ジョーンズさんが再会を喜び、ステージ上でハグするのが感動的だった。第30回東京国際映画祭。

 その同じステージに立った、アダン・ホドロフスキーさんの姿が今でも目に焼き付いています。

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『エンドレス・ポエトリー』(原題:Poesia Sin Fin) その2
〜アダン・ホドロフスキーさんの来日〜


(C) 2016 SATORI FILMS, LE SOLEIL FILMS Y LE PACTE


 東京国際映画祭2017で来日した、アダン・ホドロフスキーさん。アレハンドロ・ホドロフスキー監督の最新作『エンドレス・ポエトリー』で、ご尊父を演じるという難題を見事に乗り越え、本作のプレミア上映のときに登壇。
 観客からの質問に軽やかに答える姿がすがすがしかった。

「ホドロフスキー家に生まれたということはどんな感じなのでしょうか……」
 
 「明らかに普通の家庭とは違っていました」と笑いながら答えるアダンさん。ご尊父から、「忍者のように」と指示され、音もたてずに生活したこともあると語る。
 そのとき、舞台でさっと見せたパントマイムが忘れられない。
 ほんの一瞬だけれど、そこから、ものすごく大きなドラマが見えた。私には、アレハンドロ父さんが昔むかし、パントマイムの神様・マルセル・マルソーと共に生きた歴史がくっきりと感じられたからだ。

 こうやって、魂は生き続け、命は続いていくのだ、と。

 小さい頃に好きだった詩『ゆずり葉』(河井酔茗作)は、こんなことを言いたかったんだろうな。晴れた日の午後、六本木の片隅でそんな気分に浸っていた。 



第30回東京国際映画祭で舞台挨拶するアダン・ホドロフスキーさん
 

<本ブログ内リンク>

『エンドレス・ポエトリー』(Poesia Sin Fin)その1


マルセル・マルソーへの思い その1 (Le Mime Marceau)


映画の原点は「希望」...  30回東京国際映画祭が始まる


<公式サイト>

『エンドレス・ポエトリー』


20171118日(土)新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷アップリンクほか全国順次公開



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