2017年11月4日土曜日

『ポリーナ、私を踊る』(Polina, danser sa vie )


この映画を見終わって気づいたこと。
かつて日本には「スポ根」という言葉があって、もう死語になってしまったのかなと思っていたけれど、そんなことなかった。
時代の流れに応じてマイナーチェンジしながらも、スポ根は生き続けているということに、今更ながら感動しています。自分の体のエネルギーを使い果たすまであきらめず、夢を追うのは何と素敵なことでしょうか。
こんなベタなこと書いてしまっても、この映画の前でなら恥ずかしくないと思うのは、いったいなぜかしら・・・・・・

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『ポリーナ、私を踊る』(原題:Polina, danser sa vie )



©2016 Everybody on Deck - TF1 Droits Audiovisuels -
UCG Images - France 2 Cinema



  ロシアでバレエダンサーをめざす幼い少女がいる。その名はポリーナ(アナスタシア・シェフツォワ)。両親は決して裕福ではないが、ボリショイバレエ団のバレリーナをめざす一人娘に夢を託す。恋、コンテンポラリーダンスへのめざめ、挫折、苦悩、孤独・・・・・・ 南フランス・エクス・アン・プロヴァンス、ベルギー・アントワープと舞台を移し、ポリーナの歩みは少しずつ成熟へと向かっていく。クールでドライな展開は、紋切り型の青春映画とは趣きが異なっていて新鮮。「コンテンポラリーはクラシック・バレエよりも重心が低いのよ」、「あなたのダンスは美しいだけ、愛を感じられない」とポリーナを叱咤するコンテンポラリーダンスの振付家・リリア(ジュリエット・ビノシュ)の言葉は、厳しさの中にどこか温かさを感じる。しかし、そんな指導者に従わず決別を選ぶところも、若さと情熱ゆえ。同じような経験をお持ちの方も多いのではないだろうか。生々しくて「リアルな」青春映画は、今の1020代の人たちに見てもらいたいのはもちろんだけど、かつて若者だった人たちにこそ見てもらいたい。かつて抱いた熱い思い、今からでも取り戻せるのではないでしょうか。遅すぎることはないはずです。

©2016 Everybody on Deck - TF1 Droits Audiovisuels -
UCG Images - France 2 Cinema


<本ブログ内リンク>
バレエやダンスを題材にした映画は他にも。

『ミルピエ ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』(Releve: Histoire d'une creation

映画の中のこどもたち その1『バレエボーイズ』(Ballettguttene


<公式サイト>
『ポリーナ、私を踊る』
http://polina-movie.jp


原作: バスティアン・ヴィヴェス
監督: ヴァレリー・ミュラー  アンジュラン・プレルジョカージュ
脚本: ヴァレリー・ミュラー
出演: アナスタシア・シェフツォワ  ジュリエット・ビノシュ  ほか

2016 /フランス/フランス語、ロシア語/108 /字幕:古田由紀子/
原題:POLINA, DANSER SA VIE

配給:ポニーキャニオン

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