2016年6月4日土曜日

オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展

オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展

ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841-1919)。

彼の絵を見ていると、心に刺さったトゲが何本か取れて、館を出るときには、彼の描いた絵のように、優しい顔立ちになれているような気がする。
肖像画、風景画、フランスの風俗、華麗に咲く花、愛らしい子どもたち、ふくよかで笑みをたたえる女性たち……初めて日本にやってくる『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』も、赤ちゃんにお乳をあげる姿を描いた『母性(あるいは乳飲み子)』も、日々の生活の中の「永遠」をすくい取るかのように、人々へのそして絵画への慈愛に満ちあふれている。あまりにも有名な画家のため、固定されたイメージもあるルノワール。でも、この展覧会では、ルノワールを知る人にもあらたな発見がきっとある。彼の息子であるジャン・ルノワールの映画作品も見ることができるのも嬉しい。

<公式サイト>

国立新美術館(THE NATIONAL ART CENTER TOKYO

http://www.nact.jp

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