2017年6月18日日曜日

『最高の花婿』(Qu'est-ce qu'on a fait au Bon Dieu?)

フランス映画祭2017が、622日(木)から始まります。
関連企画として、WOWOWでフランス映画祭過去上映作品が放送されます。
(ワールドシネマセレクション フランス映画の宴2017)

今日(6/18)の夜に放送されるのは、フランス映画祭2015で『ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲』というタイトルで上映された、このコメディ映画。

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〜フランス映画祭2015上映作品〜
『最高の花婿』(原題:Qu'est-ce qu'on a fait au Bon Dieu?

フランス・ロワール地方のシノンに暮らす敬虔なカトリック教徒、クロード・ヴェルヌイユ(クリスチャン・クラヴィエ)とマリー・ヴェルヌイユ(シャンタル・ロビー)。このヴェルヌイユ夫妻には、4人の娘たちがいる。ある日、四女から「カトリック教徒の恋人を連れてくる」と連絡が入り、有頂天になる夫妻。というのも、既に結婚した3人の娘たちの夫は、誰ひとりカトリック教徒ではなかったからだ。長女の夫はユダヤ系、次女の夫はアラブ系と、そして三女の夫は中国系だった。宗教も違えば文化も違う。娘たちが選んだ「義理の息子たち」との交流は、強烈な驚きとすさまじい摩擦の連続だ。
期待に胸をふくらませ、四女の恋人を待つ夫妻。そんな彼らの前に姿を現したのは、コートジボワール出身の、肌の黒い青年だった……フィリップ・ドゥ・ショーヴロン監督は、「フランスは、人種間混合結婚が世界一の国」という統計資料にインスピレーションを得て、この作品を書き上げてた。「異なった民族、宗教間での結婚は、フランスでは20%近くといわれている。でも他のヨーロッパ諸国では3%に過ぎないそうだ」と監督は語る。
ほんの一歩間違えば、多くの人を不快にさせかねないテーマ。だけど、この映画は、後味のよいスパイシーなコメディに仕上がっている。不快にならない一番の理由は、すべての出演者の立場が「平等」だったからではないかと思う。フランスの精神、「自由と平等」(Liberté, Égalité) がまだここに残っていることが、すごくうれしい!


フランス映画祭2017の会場で飾られたポスター。
右下に『最高の花婿』が。


監督:フィリップ・ドゥ・ショーヴロン
出演:クリスチャン・クラビエ シャンタル・ロビー アリ・アビタン 
    メディ・サドゥン フレデリック・チョウ
2013年/フランス語/97分

<公式サイト>

『最高の花婿』

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