2015年8月11日火曜日

『ハッピー・リトル・アイランド ―長寿で豊かなギリシャの島で―』 (Little Land)

今、「ギリシャ」という言葉を聞くと、多くの人が、「ギリシャ危機」を連想するのではないでしょうか。
でも、「ギリシャ神話」や「ギリシャ文明」などを生み、後の世に多くの影響を与えた国でもあります。

そんな国の、明るい一面を描いたドキュメンタリー映画のDVDが、810日から発売されます。

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『ハッピー・リトル・アイランド長寿で豊かなギリシャの島で―』

(原題:Little Land/ 2013/ ギリシャ) 

 数年前に始まったギリシャの経済危機。
 それによって、多くの若者が職を失った。
 未来をみつめられなくなった若者もいれば、希望を捨てず、前を向いて生きようとする若者もいた。
  この映画でカメラがとらえたのは、後者の若者たちだ。希望を抱くことをやめなかった若者たちの1人、トドリス。彼は不況で治安が悪化したアテネに別れを告げ、恋人のアナとエーゲ海に浮かぶイカリア島に移住することを決心する。
 豊かな土壌があるわけではない。特別な産業があるわけでもない。そんなイカリア島だが、人々は長寿を謳歌し幸せに暮らしているという。

(c)ANEMON 


 イカリア島の人々の長寿の秘訣とは?

・ヤギのミルクを飲む
・歩く(イカリア島は丘が多く高低差がある)
・地中海料理を食べる
・ハーブティーを飲む
・昼寝する
・たまに断食する
・家族や友人との時間を大切にする

 この7つが、世界の長寿研究プロジェクト『ブルーゾーン』(Blue Zones) ()が挙げた教訓だ。
 自給自足の多いイカリア島では農作業などが多く、運動量も必然的に多くなる。近所で助け合う機会も多くなり、地元のお祭りなどにも参加しやすい環境なのだろう。
 
 カメラが追うのは、長寿の楽園でのびのびと幸せを享受する若者たち…ではない。
 ライフスタイルのまったく違う新天地で、今までの自分の価値観と現実の生活とをどうすりあわせていくか、悩みながらも健闘する若者たちだ。
 幸せとは放浪して「探し求める」ものではなく、地に足をつけて「つかみ取る」ものだということを教えてくれる映画。

(c)ANEMON 

 


※『ブルーゾーン』(Blue Zones)とは?
 冒険家・ダン・ベットナーがナショナルジオグラフィック誌とチームを組み、2004年から始めた長寿研究のためのプロジェクト。
参照サイト(英語)
Ikaria Exploration Lessons



『ハッピー・リトル・アイランド長寿で豊かなギリシャの島で―』
公式サイト
http://unitedpeople.jp/littleland/


ニコス・ダヤンダス監督




製作:ANEMON 共同制作:ARTE & ERT 配給:ユナイテッドピープル 原題:LITTLE LAND ギリシャ/2013 /ギリシャ語・英語/52 /HD/16:9/カラー/ドキュメンタリー
■受賞歴
WWF /テッサロニキドキュメンタリーフェスティバル 2013
ERT3 ハビタット賞/テッサロニキドキュメンタリーフェスティバル 2013 長編賞・特別賞/フィルムアンビエンテ国際環境映画祭 2013

『ブルーゾーン』(Blue Zones)とは? 冒険家・ダン・ベットナーがナショナルジオグラフィック誌とチームを組み、2004年から始めた長寿研究のためのプロジェクト。参考サイト(英語)Ikaria Exploration Lessons


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