俳優ロビン・ウィリアムズ(Robin Williams)さんが天に召されてから、ちょうど1年が経ちました。
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『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』(原題:Patch
Adams 1998年米)
米国に実在する医師、ハンター・キャンベル・アダムス(Hunter Campbell
Adams) をモデルに描かれた映画。
自殺未遂の後、自主的に精神科の病院に入ったアダムスは、同じ病棟の老人から大切なことを学び、医学の道を志すようになる。「笑い」が病気の治療に効果的であるという信念のもと、四角四面の規則から患者たちを解放し、彼らが抱いていた夢を思い起こさせる。アダムスはあるとき、ふさぎこむ老婦人に夢は何かと聞く。「スパゲティのプールで泳ぎたいと思っていたの!」そのときの生き生きとした顔は、笑いや喜びのはかり知れないパワーを気づかせてくれる。白衣のクラウン(道化師)をあんなに違和感なく演じられる役者、ロビン・ウィリアムズのほかにいるんだろうか。
悲しいけど、彼は、アダムスのような生き方は選ばなかった。「未遂」ではなく、「他界」というジャッジを下したのは、神様なんだろうか。それとも違う存在なんだろうか。トム・ハンクス(Tom Hanks)が演じたフォレスト・ガンプが言っていたように、世の中はすべて偶然の積み重ねなんだろうか。
私たちに多くの笑いを届けてくれたロビン・ウィリアムズ……その裏には、私たちの想像もつかないほどの心と体の酷使があったのだと思う。多くの人の命を救う医師が、自らの命を縮めていくかのように。
どうか天国では、自分のために思い切り笑って過ごしてください。
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ジャン=ピエール・ジュネ監督の『天才スピヴェット』(L'extravagant
voyage du jeune et prodigieux T.S. Spivet/2013年)。ロビン・ウィリアムズさんは、この映画の登場人物の1人G.H.ジブセン役の候補に挙がっていました。もしも彼がこの役を引き受けていたら……それを思いながらこの映画を観ると、深い思いがこみ上げてきます。『天才スピヴェット』のコピーは「泣き方だけが、わからない。」でした。
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『エレファント・ソング』(原題:Elephant Song)
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