2015年8月9日日曜日

ナガサキを想う...『あの夏の日』(On That Sumer Day) 


 ヒロシマ、そしてナガサキ。
 194586日、既に広島に原子爆弾・リトルボーイが投下され、その破壊力の恐ろしさを世界中が知らされました。

それでも、なぜわずか3日後に過ちが繰り返されてしまったのでしょうか。
194589日、午前1102分。長崎に、リトルボーイとは型式の違う原子爆弾・ファットマンが投下されました。

当初、長崎は原爆投下の候補地にあげられていませんでした。なのになぜ、「ナガサキ」(Nagasaki)と呼ばれるようになってしまったのでしょうか。

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ナガサキを想う...『あの夏の日』(On That Sumer Day) (日本語・英語)

 長崎市、そして絵本作家の葉祥明氏によって完成されたこの本に、こんな一節がある。

「……学生も、当時たくさんいた外国の人々も、馬も、牛も……ぜんぶ、ぜんぶ、死んでしまいました」(…… students and hundreds of foreigners are all dead. Horses, cows……)
 
 長崎は、国際都市としての長い歴史がある。神戸よりも、横浜よりもはやく、長崎は開かれた街として多くの人を受け入れてきた。
 今、21世紀を生きる私たちにできること。それは、「原爆」を「日本の悲劇」という囲いに閉じ込めることではなく、「人類の悲劇」というとらえ方でこどもたちに伝え続けていくことではないだろうか。2カ国語で書かれたこの本が、それを教えてくれる。




『あの夏の日』
自由国民社 刊
絵・文 葉祥明
英訳 長崎市


 絵本の帯には、吉永小百合さんから、こんなメッセージが添えられている。
 
 核兵器も地雷もない
ほんとうの平和がくることを願っています。
長崎からの深い祈りを
世界の人々に伝えてください。
            吉永小百合

<本ブログ内リンク>

『風が吹くとき』(広島原爆の日に寄せて)
http://filmsandmusiconmymind.blogspot.jp/2015/08/when-wind-blows.html

  

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